プリズム(ネタバレ含む)
▼あらすじ(ネタバレなし)
小学校の女性教師が自宅で死体となって発見された。
担任の先生の死を知った小宮山少年のクラスはざわついていた。
先生は殺されたのではないかという噂が広まり、関係者たちは各々推理を巡らし事件の真相へと辿り着こうとしていたが……。
▼感想(ネタバレなし)
慟哭と同じ作者さんということで期待して読みました。
初見ではオチを受け入れられなくて本を投げつけたくなりました。もっとスッキリしたかった。
しかし読み返したらなんともいえない癖のある味にやられてしまったので、記録を書くに至りました。
※以下、未読の方にとっては作品の観賞を台無しにしかねないネタバレを書いています。
ネタバレ閲覧は自己責任でお願いいたします。
そして出来れば、未読の方はここで引き返して、
先に本編を読むことをおすすめしたいです。
- 作者: 貫井徳郎
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2003/01
- メディア: 文庫
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タルト・タタンの夢、ヴァン・ショーをあなたに(ネタバレ無し)
タルト・タタンの夢
ヴァン・ショーをあなたに
(近藤史恵/創元推理文庫)
ビストロ・パ・マルという下町のフレンチレストランを舞台にした、シリーズ物の短編集です。
ほんわかした絵本のような表紙から受けた印象通り、謎はサクっと軽め。
日常のちょっとした人間関係のこじれが生むあるあると、耳慣れないフランス料理の解説が楽しかったです。
- 作者: 近藤史恵
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2014/04/28
- メディア: 文庫
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- 作者: 近藤史恵
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2015/02/27
- メディア: 文庫
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▼各話ごとの感想など。
メインとなる料理についても貼っておきます。
画像が多いので畳みました。以下からどうぞ。
倒錯の死角~201号室の女(ネタバレ含む)
▼あらすじ(ネタバレなし)
冴えない翻訳家の大沢には、実家の屋根裏からこっそり向かいのアパートを覗く悪癖があった。
ある日、のぞきをしていた大沢はベッドの上で死んでいる女性に気づいてしまう。
これをきっかけにアルコール依存症に苛まれた大沢。
三ヶ月間の入院治療を経て、部屋に帰ってきた大沢が目にしたのは、にっこりと微笑む新たな女性の入居者だった。
▼感想(ネタバレなし)
秘密の屋根裏・覗き見ということで、最初は乱歩先生を思い出しました。
思ったよりサイコホラーというか、精神的にゾッとするシーンが多くてあまり読み返したくはないです。
仕掛けがわかるまでの緊張感は半端なかったですが。
シリーズもののうちの一冊らしいですね。ここからどう世界観繋げるんだろう。機会があれば読破したいです。
※以下、未読の方にとっては作品の観賞を台無しにしかねないネタバレを書いています。
ネタバレ閲覧は自己責任でお願いいたします。
そして出来れば、未読の方はここで引き返して、
先に本編を読むことをおすすめしたいです。
- 作者: 折原一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/11/29
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仮面山荘殺人事件(ネタバレ含む)
▼あらすじ(ネタバレなし)
婚約者の朋美を交通事故で亡くしたばかりの男、高之と、朋美の家族らが避暑のため山荘に集まった。
そこへ逃亡中の銀行強盗が押し入り、彼らを軟禁。
極限の緊張感に包まれた奇妙な空間に、ふいに朋美の事故死を疑う声が響きわたる。
▼感想(ネタバレなし)
こっちは朋美の死の真相が気になってるのに、強盗邪魔!とヤキモキして見事に目論みにハマりました。
驚きはあったのですが、未だにオチを消化しきれてないので、
誰かスッキリする答えを教えてください、という気持ち。
※以下、未読の方にとっては作品の観賞を台無しにしかねないネタバレを書いています。
ネタバレ閲覧は自己責任でお願いいたします。
そして出来れば、未読の方はここで引き返して、
先に本編を読むことをおすすめしたいです。
- 作者: 東野圭吾
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悪いものが、来ませんように(ネタバレ含む)
悪いものが、来ませんように
(芦沢央/角川文庫)
▼あらすじ(ネタバレなし)
紗英と奈津子は、家庭に悩みを抱えている女性。
そんな二人は、お互いを心の拠り所とするとても親密な関係だった。
ある時、紗英の夫が死体で発見される。様々な人物の証言を交えて、彼女たちを取り巻いていた人間関係の闇が見えてくる。
▼感想(ネタバレなし)
生々しい女性の世界。ご近所の闇というか、終始昼ドラを見ているような印象でした。
証言インタビューも女の人の井戸端会議をそのまま聞いてるようなリアルさ。
不妊、浮気、実母との確執といった種類のものではありますが、
サスペンスの肝である『どんよりとした重さ』は充分に味わえます。
※以下、未読の方にとっては作品の観賞を台無しにしかねないネタバレを書いています。
ネタバレ閲覧は自己責任でお願いいたします。
そして出来れば、未読の方はここで引き返して、
先に本編を読むことをおすすめしたいです。
- 作者: 芦沢央
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
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湖底のまつり(ネタバレ含む)
▼あらすじ(ネタバレなし)
傷心旅行で山合の峡谷を訪れた紀子は、晃二という男と運命的な出会いを果たす。二人は一夜を共にする。
翌日、彼の姿はなく、近くの村人は晃二という男はひと月前に毒で死んだと言う。
紀子は思う、自分と寝た男は村人の言う晃二ではなかった。では、一体誰だったのか。
▼感想(ネタバレなし)
これ、文体がとにかく本当に綺麗です。
絵画的で文学的。詩的な意味での非日常モノ。騙し絵というキャッチコピーがついていたのにも納得。
ミステリーと文学的幻想が混ざって一粒で二度美味しい。
※以下、未読の方にとっては作品の観賞を台無しにしかねないネタバレを書いています。
ネタバレ閲覧は自己責任でお願いいたします。
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- 作者: 泡坂妻夫
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来訪者【新訳版】(ネタバレ含む)
来訪者【新訳版】
(ロアルド・ダール/田口俊樹訳/早川書房)
四篇の短編が入っています。
▼あらすじ(ネタバレなし)
■来訪者
一生をかけてありとあらゆる女性を口説き落としたとされる叔父は、膨大な日記を遺していた。
その日記にはとても信じられない程の女性との体験談がびっしりと……。
■夫婦交換大作戦
ばれないようにこっそり妻を入れ替えてセックスしようぜっていう話。
わりとそのまんま。
■やり残したこと
夫を交通事故で亡くしたことで鬱と自殺願望に苛まれていた女性がいた。
ふとしたきっかけで、元彼と再会することになったが……。
■雌犬
『来訪者』で登場した叔父さんが、すっごい媚薬で悪巧み。
具体的には、大統領に媚薬を仕込んで大衆の前で大失態を演じさせようと計画する。
要点だけ書くと本当にナンセンスすぎて頭抱える。
実際の印象もそうなんだけど。
※以下、話のオチまで書いています。
ネタバレ閲覧は自己責任でお願いいたします。
そして出来れば、未読の方はここで引き返して、
先に本編を読むことをおすすめしたいです。
- 作者: ロアルド・ダール,山?若菜,田口俊樹
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2015/07/08
- メディア: 文庫
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